新世代構造タンパク質素材を用いた世界初のアウトドアアパレル
株式会社ゴールドウインと、Spiber(スパイバー)株式会社は、かねてより共同開発を進めてまいりましたアウトドアアパレル「MOON PARKA®」の各種テスト検証を、ゴールドウイン テック・ラボにおいて、本年11月より開始。
「MOON PARKA®」はSpiberの独自技術で開発した人工合成クモ糸繊維「QMONOS®」生地を採用し、世界で初めて実際のアパレル工業ラインで製造されたアウタージャケットで、2015年10月にプロトタイプを発表しました。
以来、素材品質の安定性を向上させるために、素材改良と試作を繰り返し行っています。
素材に使用する人工合成クモ糸繊維は、自然界にも産業界にも存在しなかった新しい物質であり、ゼロからの独自の品質検証を繰り返してきました。
そして現在、改良版の試作品を用いて品質確認を行う段階となり、この度11月に完成したゴールドウイン テック・ラボにおいて、屋外でのフィールドテストを含め、各種テスト検証を開始する運びとなりました。
新たな価値を持った製品の開発を推進
ゴールドウイン社は、スポーツウエアの開発を強化するため、研究開発施設「GOLDWIN TECH LAB(ゴールドウイン テック・ラボ)」を、本年11月に富山県小矢部市に開設し、最先端技術を駆使したスポーツウエアの研究開発を始動しました。
富山県小矢部市はゴールドウイン社の創業地で、ゴールドウインテクニカルセンター(GTC)にて様々な研究開発を行っていますが、さらなる技術開発力を強化・推進するため、ゴールドウイン テック・ラボを開設しました。
創業から67年にわたって培ってきた様々な技術開発力と、さらなる最先端設備の導入による人知とITを融合した製品開発力、さらにその高い品質を保持するための独自の品質検査体制を実現することで、誰もが想像し得ない新たな価値を持った製品の開発を推進しています。
GOLDWIN TECH LABの主な研究設備・施設のご紹介
【開設目的】
・ゴールドウインの技術開発力と製品開発力・品質保持力を強化・推進する。
・Spiber Inc.とのコラボレーションに代表される次期中核事業に関する開発を行う。
・様々な研修を行い、ものづくりから販売までを一貫する当社独自の取り組みをさらに強化する。
アーカイヴ展示
中心には我々が目指すべき未来を表現し、その周囲にはゴールドウインの製品開発の歴史を象徴する機械・製品12点を展示しています。
過去から未来への繋がり、テクノロジーと自然の調和、富山から日本、はたまた世界へと飛躍する志を表現しています。
品質検査室
製品の品質検査・試験を実施し、市場に合わせた製品品質維持と顧客満足を重視した品質保証体制を支える施設です。
恒温恒湿室
安定した品質を維持するため、温度・湿度を一定に保持した条件下で素材および製品の性能試験・評価を行います。
スキャナー、CAD
三次元計測装置や三次元CAD等を用いたパターン設計を行います。
三次元情報を可視化し、より動きやすく心地よい着心地の製品開発を進めます。
サンプル試作室
ゴールドウインの製造・加工技術を集結し、新しいアイデアを即座に具現化する場であり、また新たな加工技術の開発にも取り組んでいます。
研修室
縫製や型紙などの実技教育も行うことができる技術、技能、知識を高めるための教育・研修ルームです。
ゴールドウインを支える「ものづくり」のための人材育成を目指します。
運動研究室
モーションキャプチャによる動作測定をはじめ、運動力学や生理学等の科学に基づいた解析を行い、その結果から運動パフォーマンスや快適性を向上させるための製品の素材・パターンの開発を進めます。
人工気象室・人工降雨室
様々な気象条件を人工的に再現し、製品使用テストを行います。
製品ごとに要求される機能を満たすことを試験するとともに、更なる改良へ活かします。
ミーティング・プレゼンテーション室
ゴールドウイングループのものづくりの基幹拠点であるGOLDWIN TECH LAB。
その中心にあり、高品質・高付加価値な製品開発を加速させる情報発信基地です。
販売スタッフ研修や、実践的なVMD研修を可能にする仮想店舗を設置しています。
GOLDWIN TECH LAB 詳細
【設置場所】
ゴールドウインテクニカルセンター生産センター1F(約1,000坪)
〒932-0193 富山県小矢部市清沢230