日本を代表するデニムの街、岡山県倉敷市児島。その児島で廃館になっていた旧図書館と旧公民館を改装し、製造工場とショップにして再活用しているキャピタル。
その建物の外観は印象的な赤土色だけど、塗り替えたわけでもなくもともとの色。
赤土の色を日本の古語で表現すると<赭(そほ)>というらしい。
一方で<SOHO>とアルファベットで綴れば、ニューヨーク・ソーホー地区を連想させ、とても都会的な印象を受ける。
<赭>と<SOHO>はキャピタルの、クリエーションのルーツである温故知新の精神を象徴しているという。
全国に17店舗を構えるアパレルブランド・キャピタル。
そのキャピタルに入社して14年になる真鍋さんに、旧児島公民館内となる瀬戸内児島赭店を案内していただいた。
「僕は香川出身なんですけど、高校生のときにアメカジブームだったので、ここから歩いて2〜3分のところにあるキャピタル本店に1回だけ来ました。
キャピタルに入社してからは、10年以上東京のお店で働いてて。
ここが3年前にできて、それで東京からこっちへ。だから移住というより転勤ですね」
東京からこっちにきて、暮らし難かったことはありますか?
「僕はこっちのほうが暮らしやすいですね。
アパレルの仕事をしてるので、いろんなとこを見に行ったりとかは好きで、東京だとお店がたくさんあって、時間があれば色々見てまわってました。
だけどこっちにいると、本当に見たいものはどこへでも見に行きますけど、興味がなかったら行かない。それが結構明確になりました。
暇つぶしにって、ウインドウショッピングするとこもないですからね(笑)。
東京に住んでるときは普通のワンフロアの部屋だったんですけど、いまは一軒家。まず広さが違いますし、本当に海のそばで生活スタイルも全然違ってきました」
キャピタル店舗の中で、独特なスタイルを持つのが、このキャピタル瀬戸内児島赭店。
「瀬戸内児島赭店には『赭BOOKS』っていう古本屋も併設していて、キャピタルの店舗の中でも本屋があるのは、ここだけなんですよ。
昔から本はやりたかったですけど、専門分野なので、アパレルとは全然違ってなかなか簡単にはできなかったんです。
銀座のほうにある森岡書店の店主・森岡さんが元々お客様で、ご縁があり、オープンすることができました。今も年に2回、森岡さんセレクトの本が入荷しています。
2階には秘密のアウトレットもあって。アウトレットがあるのもここだけ。
アウトレットには過去のシーズンのものとか、サンプル品とか、B品とか。生地も販売しています。生地もオリジナルが多いので、ほかでは手に入らないものがたくさん並んでいます。
それとここでは、ギャラリーとミュージアムも併設してます」
廃館を改装したオシャレな店舗、そしてギャラリーも併設してるキャピタル瀬戸内児島赭店の話は、次回へと続く
「キャピタル瀬戸内児島赭店」の情報は、こちらからどうぞ!
岡山県倉敷市児島小川町3672-10
TEL 086-486-2339
営業時間 11:00〜20:00
http://kapital.jp/shop/detail/13.html