〜キャンプギアをおしゃれに収納しよう〜 #1
おしゃれな「見せる収納」を実現できるディアウォール
インスタグラムなどを中心に、有孔ボードを使った見せる収納を披露する人が増えている。
有孔ボードとは、複数の穴を等間隔で開けた板のことで、パーテーションとして使われたりフックをつけて収納したりするのに使われる。
有孔ボードを使うには柱や壁に固定するのが一般的だが、賃貸だと穴を開けられない問題があり、多くの人がボードを使えずにいた。ところが、今回紹介するディアウォールによって、壁に穴を開けなくても使える方法が登場!
今回は、筆者が穴を開けずに有孔ボードを設置した工程を紹介する。
ディアウォールとは?
ディアウォールとは、2×4インチの木材(通称、ツーバイフォー材)の両端につける部品で、装備した木材を立てることで柱にできる。部品の中にはバネが内蔵されており、立てるときにバネが圧縮して突っ張ることで固定できる仕組みだ。
木材はホームセンターで販売されているので、事前に床から天井までの長さを測っておき、それに合わせてお店でカットすれば簡単に用意できる(お店でのカットは有料の場合が多い)。
ディアウォールもホームセンターに販売されており、2個セット(1本の柱で使う分)で945円だった。
用意した材料
購入したのはこちら。
- 有孔ボード 4枚
- ツーバイフォー材 3本
- ディアウォール 3セット
- 壁面止め具セット4個入り 2セット
これにメジャー、ドリル、ドライバーを用意する。
筆者は家具を濃い目の色で統一しているので、ホームセンターのカインズでその色に近いデザインされた有孔ボードを購入。そのほかにも無垢なものやホワイトに塗装されたものもあるので、一度お店で見てみるといいだろう。
ちなみに壁面止め具セットとは、有孔ボードと柱を固定するのに必要な部品がセットになったもの。貫通台座とアンカープラグ、ビス、キャップが入っている。
これを取り付けないと、ネジを深くまで入れ込んだ際にボードが割れてしまう可能性があるので、有孔ボードを取り付ける際には一緒に購入しておこう。
実際に収納壁を製作!
ではさっそく設置してみよう。
まずはメジャーを使って柱を取り付ける場所をマーキングする。筆者は壁に電源スイッチがあるため、そこを始点として測った。今回は柱を3本、ボードを4枚取り付けるので、3箇所にマーキングをした。
次に木材の両端にディアウォールをかぶせる。力を入れる必要はないので設置は簡単だ。
続いて、柱(ディアウォールをかぶせた木材)を建てる工程だ。
まず柱の上端を天井に固定してから、下端を床側に差し込んで柱を建てていく。ディアウォールのバネの力はやや強いため、差し込みにくい場合はトントンと叩きながら入れるといいだろう。
柱を叩いて移動させる際の注意点は、天井側を動かすと天井の壁紙が擦れてしまうこと。床側はフローリングであればあまり心配する必要はないが、天井は壁紙が貼られていることが多く、筆者は一部はげてしまった。
柱を固定したら、次は有孔ボードを設置する。有孔ボードを固定する穴を確認し、その穴を通して柱に穴を開けておく。
筆者はアンカープラグ(コンクリートにビスを入れる際に必要な部品)を使わないため、25.4mmのビスを入れる。そのために、ドリルは3mm径を使って穴を開けた。
貫通台座、ボード、透明ワッシャー、ビスの順で穴に設置し、プラスドライバーで柱に固定する。固定したらキャップをつけて穴を隠す。
コツは、ボードの上2箇所を先に固定しておくこと。そうすれば下2個はボードを支える必要がないので、簡単に取り付けられる。
ボード1枚につき4箇所のビス止め、4枚で全16箇所を固定したら完成。筆者はあまりDIYをしないが、メジャーでのマーキングからビス止めまで1時間30分ほどでできてしまった。
ビフォーアフターを見てみよう。なにもなかった壁が……。
ディアウォールを使った柱と有孔ボードで新たな収納壁が誕生!
完成したときには、達成感とどうやって収納しようかというワクワク感が湧き出てうれしく感じた。
今回の費用
費用は以下のようになった。
- 有孔ボードは1枚1,880円を4枚購入して7,520円
- ツーバイフォー材は1本1,280円を3本購入して3,840円
- ディアウォールは1点1,080円を3点購入して3,240円
- 壁面止め具セットは1セット198円を2セット購入して792円
上記の材料費に加えて、後編()で紹介する
- デザインフックは1セット398円を3セット購入して1,194円
- カゴは1点1,480円を2点購入して2,960円
- フックは1点298円を2点購入して596円
以上を合わせて20,142円かかった。
最初は思ったより高いと感じたが、失敗することなく1回で無事に完成したので、結果的にこの金額に収まってよかったと感じている。
完成してから気づいた、やってよかったことと気になったこと
実際にディアウォールを使って作ってみて、思ったより簡単に設置できたと感じた。
やっておいてよかったことは、最初にメジャーで柱の位置をマーキングしておいたこと。間違えて入口から測って設置していたら、電源スイッチを隠してしまうところだった。
横から見ると、壁と柱、柱と有孔ボードにそれぞれ隙間がある。これは壁面止め具セットを使ったおかげであり、壁をキズつけずに設置することができた。これで穴にフックをかけても安心だ。
ボードを設置するときに気づいたことは、ボードの木目をすべて同じ方向に合わせておくことが大事であること。
上の写真で丸く囲った部分を見ていただきたいが、木目は縦に伸びており、そろえることで4枚のボードがまるで1枚のボードのようにキレイに見える。もしこれが1枚でも横にして設置すると、統一感がなくなり見栄えが悪くなってしまう。
今回使用した有孔ボードは、カインズで販売されていた「ビンテージ合板」というデザインボードを使っていたのでわかりやすいが、無垢のものは見えにくいかもしれないので、設置前に木目の向きを見ておこう。
少し残念だったことは、ボード同士が接する面にわずかながら段差ができてしまったこと。湿気でボードに多少の歪みが生じることが挙げられる。大きい問題ではないが、横から見ると「あぁ…美しくない」と少し気になってしまう。
これで無事に収納壁が完成したので、次の記事(5月4日公開予定)ではこれにどんなものを収納したかを紹介する。
ディアウォール商品詳細
商品名:2×4ディアウォールR
適応木材:2×4(ツーバイフォー)材 断面サイズ約38×89mm
カラー:ホワイト、ダークブラウン、ライトブラウン、ブラック
ディアウォール 公式サイトはこちら
【文/撮影】小川迪裕
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。
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