EPIgas(イーピーアイガス)が誇る名品「REVO-3700」
EPIgas(イーピーアイガス)の「REVO-3700」は、ガスカートリッジに直接取り付ける一体型のシングルバーナーであり、EPIgasのフラッグシップモデルです。
OD缶で使用する一体型のシングルバーナーとしては「プリムス P-153ウルトラバーナー」や「SOTO ウインドマスター」とよく比較されているシングルバーナーですが、情報量はまだまだ少なめ。YouTubeでレビューの動画を検索してもヒットする動画の数が明らかに少ないのがわかります。
Amazonの星の数は4.5以上の非常に高い評価を得ていながらも、レビューの数は50個ほどにとどまっています。
ちょっと調べればすぐに情報が手に入る今、比較的情報が少ないものに手を出しにくいのはよく理解できます。
しかし私が自腹で購入した「REVO-3700」は、なぜ「プリムス ウルトラバーナー」や「SOTO ウインドマスター」に人気で負けているのかが分からないくらい、本当に良いシングルバーナーです。
「REVO-3700」の購入を検討している方の背中を押す意味も込めて、このシングルバーナーの素晴らしさをお伝えします。
EPIgas「REVO-3700」おすすめポイント①:大きくて頑丈なゴトク
EPIgas「REVO-3700」最大の特徴はなんといっても、直径15.2cmの大きなゴトクです。一体型のシングルバーナーとしては特に大型で、「プリムス ウルトラバーナー」のサイズを上回ります。
ただ大きいだけでなく、可動部が少なく構造がシンプルなのでかなり頑丈です。そして展開と収納がとても簡単におこなえます。
そしてゴトク面がフラットなことも大きな特徴。小さなシェラカップから大きなクッカーまで、安定した状態で置くことが可能です。
大きさ・頑丈さ・展開のしやすさ・フラットなゴトク面の4つの要素をを備えた非常に使いやすいゴトクが、この「REVO-3700」の最も強力な武器。
私がEPIgas「REVO-3700」を購入するに至った決め手は、このゴトクの出来の良さにあります。
EPIgas「REVO-3700」おすすめポイント②:最大4200kcalの高出力
EPIgas「REVO-3700」の出力はレギュラータイプのガスカートリッジを使用すると3700kcal、ハイパワータイプのガスカートリッジを使用すると4200kcalとなります。
「プリムス ウルトラバーナー」の最大出力3600kcalを大きく上回る数値で、火力においては一切不満はありません。風が吹いているときや気温が低い時でも、持ち前のパワーで乗り切れます。
そして炎の出かたも注目すべきポイント。炎が一点に集中するのではなく広がってくれるので、クッカーの真ん中だけ焦げてしまうということが起こりにくいのです。
大きなクッカーを使用するときも効率よく熱が行き渡り、湯沸かしや料理を短い時間でストレスなく行うことができます。
EPIgas「REVO-3700」の素晴らしさ③:操作しやすい火力調整つまみ
「REVO-3700」の火力調整つまみは操作感においても非常に優れています。まわすときに適度な重さがあるので微妙な火力調整がしやすく、とろ火からマックスパワーまで思いのまま。
そして摩擦を感じないスムーズな回転がつくりの良さを感じさせます。
オレンジのカラーが夜であってもよく目立ち、ほんの少しの光さえあれば見失うこともありません。実用性に関して本当によく考えられています。
EPIgas「REVO-3700」のおすすめポイント④:耐風性に優れるバーナーヘッド
バーナーヘッドの部分に取り付けられているメッシュ状のパーツは、「S.F.P.M.(シンタード・ファイバー・ポーラス・メタル)」という特殊な素材。
「S.F.P.M.」とは髪の毛よりも細い金属繊維を高温で圧縮したもので、これを使用することにより大きな火力と風に対する耐性を得ています。
さらに炎が出る場所が4つに区切られていて、そのうちの1か所が強風により消えてしまっても、残りの3か所はあまり影響を受けません。
特殊な素材の使用とバーナーヘッドの構造により、あらゆる状況下においても能力を発揮できる対応力を秘めています。
EPIgas「REVO-3700」のおすすめポイント⑤:ハードケースとソフトケースが付属
EPIgasのイメージカラーであるグリーン一色のハードケースと、オレンジの差し色がカッコいいソフトケースの2つが付属しているのも「REVO-3700」のいいところ。
EPIgasの気前の良さと、ユーザーに対する気遣いが感じられます。
ソフトケースのほうがよりコンパクトに収納できますが、私はハードケースの使用をおすすめします。
その理由は、点火装置が少々頼りないからです。これがEPIgas「REVO-3700」唯一の弱点かもしれません。
白い棒の部分を横から指で押すとグラグラと動きます。
「簡単に壊れるようには作っていないだろう」と思いながらも、強い衝撃を受けるとポッキリと折れてしまうのではないかとちょっと不安です。
「バッグに入れて持ち運んでいる最中に、ほかのキャンプ用品に押されて破損してしまった」などという悲劇を避けるためにも、コンパクトさを追求している方以外はできるだけハードケースを使用するべきでしょう。
そうすることで安心してバッグに放り込んでおくことができます。
EPIgas 「REVO-3700」は実用性を重視する方におすすめのシングルバーナー
シングルバーナーはキャンプ用品の中でもとくに重要なアイテムであり、どのような点を重視して選ぶのかは人それぞれ。コンパクトさを重視する人もいれば、見た目を重視する人もいます。
「REVO-3700」はとびきりコンパクトなわけでもありませんし、イマドキのシングルバーナーとくらべると見た目も少しだけ野暮ったさを感じることでしょう。
しかし、火力や使い勝手などの実用性を最重要と考えている方にとっては、間違いなく最高の選択であると自信を持っていうことができます。
使えば使うほど、その魅力にとりこまれていく。EPIgas「REVO-3700」はそんな性質を持ったシングルバーナーです。
EPIgas「REVO-3700」製品情報
サイズ:ゴトク径152×高さ86mm(使用時) / 幅54×奥行き52×高さ89mm(ケース収納時)
重量:111g
出力:3700kcal(230Rカートリッジ使用時)
最高出力:4200kcal(230P+カートリッジ使用時)
ガス消費量:308g/h
燃焼時間:60分
価格:9,500円+税
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写真・文/斎藤純平
【Profile/斎藤純平】
キャンプ、バイクツーリング、スキューバダイビングを趣味とするアウトドアライター。加えてこれから狩猟を始めようかと画策中。何をするのにも基本的にすべて一人で、キャンプもツーリングも思い立ったら即出発。読み手にとって本当に役に立つ情報を発信します
※この記事は2020年の記事を再編集して再掲したものです。