キャンプ道具のメンテナンスって、なんでも自分でできるといいですよね。
完璧なメンテは無理としても「ちょっと調子が悪くなってきたかなあ」と感じたとき、押さえておきたいツボを知ってれば早期のうちに調子を取り戻せるかも!
そこでコールマン昭島アウトドアヴィレッジ店の木村 興さんに「ガソリンランタンメンテのチェックポイント」を教えていただきました。
専門店で教わる本格ランタンメンテ
「ランタンメンテのチェックポイント」として、ガソリンランタンの定番モデルであるワンマントルランタン286Aを使って説明させていただきます。
症状にもよりますが、ガソリンランタンの不調でもっとも多い原因が、ポンピング不足、次にポンプカップのオイル切れです。
ポンピングしても手応えを感じなくなったら、ポンププランジャーの先についているゴム、ポンプカップにリュブリカント(潤滑油)を注してみます。
それでもダメなら、ポンプカップの劣化を疑います。
ポンプカップが乾燥したり、古くなって磨耗したり硬くなってしまうと、ポンピングしてもスカスカしてタンク内の空気に圧がかからず、バルブを開いても安定した燃料を送れなくなるのです。
ポンプカップが磨耗したり劣化した場合には、ポンプカップを交換することで、しっかりポンピングできるようになります。
次に疑うのが、チェックバルブ!
ポンプカップに問題がないのにポンピングがうまくいかない場合、次に疑うのがポンププランジャーの奥にあるチェックバルブです。
ペンチでポンププランジャーを取り外したら、専用工具のチェックバルブレンチでチェックバルブを抜き取ります。
チェックバルブはポンピングで送り込んだ空気の逆流を防ぐ弁なんですが、ここにゴミが挟まったり固着すると、空気が漏れたり硬くてポンピングできなかったりするのです。
粘度の高い潤滑油を使うと弁が固着する原因になることがあるので、日頃のメンテナンスからコールマン純正のリュブリカントを使うようにしてください。
ランタンは単純な構造!
その次に疑うのがバルブ部分、そしてジェネレーターになります。
ジェネレーターが詰まってくると、ランタンを点火したときに灯りが安定せずに息継ぎをしているみたいな症状がでてきます。
バルブ類同様に、ジェネレーターが詰まった場合もその部分のみを交換します。
ガソリンランタンは非常に単純な構造なので、劣化しているパーツを見つけやすく、パーツさえ交換すれば調子を取り戻せます。
稀なケースですが、バーナーフレームの詰まりというのもあります。
長年使っていると、バーナーフレームに煤が詰まっていて調子が悪くなることもありますし、落としてバーナーフレームを曲げてしまったというケースもありました。
いずれにせよ、パーツを交換すれば元どおりになります。
そして次回は、「ガソリンバーナーメンテのチェックポイント」についてのご紹介です!
アウトドア老舗ブランド、コールマンのフラッグシップストア
大型ショッピングモールとしては珍しくアウトドアに特化した「モリパーク アウトドアヴィレッジ」。
クルマでは中央自動車道八王子I.C.や圏央道あきる野I.C.または日の出I.C.より約30分前後、電車ならJR青梅線の昭島駅で下車徒歩3分とアクセスのよい立地条件にあるコールマンのフラッグシップストア。
総面積216坪の広々としたショップでは、豊富な知識を持ったスタッフによるアドバイスも受けられる。
またメンテナンスルームも完備し、専門スタッフが対応してくれる。
コールマン昭島アウトドアヴィレッジ店
東京都昭島市田中町610-4
電話 042-500-6177
営業時間 平日11:00~20:00/平日10:00~20:00
公式サイト https://www.coleman.co.jp/stores/outlet/s225270/
定休日 水曜日