年に一度のカスタムカーの祭典へ行ってきた
東京オートサロンは、年に一度開催されるカスタムカーの大型展示会。国内外の自動車メーカーやパーツメーカーが集結し、業界人から一般人まで多くの人が集まる一大イベントだ。
今年(2020年)は、1月10日(金)〜12日(日)の3日間にかけて行われ、のべ34万人を動員! 今回取材したなかで、アウトドアにぴったりなクルマをリサーチしてきた。
クルマ1:DAMD the ROOTS
カスタムパーツ専門店のDAMD(ダムド)ブースでは、2018年に発売したスズキの新型ジムニーをカスタムパーツ専門店・アピオとタッグを組んで作ったスペシャルカーが展示されていた。
ジムニーの初代「LJ10」をオマージュし、ルーフデザインや丸目のテールランプ、ヴィンテージ感あるエイジング加工を施している。
内装もこのとおり、シートも当時のデザインに合わせたブラックのレザー風生地を採用。しかし、性能やドアのデザインは現行そのままなので、ドライブはおそらく快適!
このクルマがキャンプ場にあったら、注目されること間違いなしだ。
クルマ2:TOKYO MARUI PRSV-02
こちらは富士スピードウェイブースに展示されていた、電動ガン&エアソフトガンメーカー・東京マルイのデモカー。
ベースはトヨタ・ランドクルーザー200 AXで、それに防弾塗装で使われる塗料を全体に薄く塗り、まるで戦場でも使われていそうな本格デザイン!
リアにはメタル製のガンケースと複数の電動ガンを搭載。ケースの上にはペリカンのハードケースも載せており、完璧なる世界観が広がっている。
なお、デモカーということで今後はイベントなどでも展示される予定。サバゲーが大人の遊びとして注目されているだけに、これを見たらつい欲しくなってしまうことだろう。
クルマ3:ゴードン・ミラー「GMLVAN V-01E」
カー用品だけでなくキャンピングカーも知名度が高まってきたゴードン・ミラー。今回は、現行のクルマにリン酸鉄リチウムナトリウムイオン電池・GORDON MILLER BATTERY V2300を載せた新車が登場した。
バックドアを開けると、無垢のリアルウッドが張られたおしゃれな空間が広がる。3列目はない代わりに棚が用意され、2列目を倒すことで車中泊ができるようになっている。
バッテリーはリアのサイド(写真では右側)や、運転席と2列目の間など各所に配置が可能で、走行充電ももちろん可能。さらに冷蔵庫付きなので、これ1台あればロードトリップは夢ではない!
クルマ4:ダイハツ「ハイゼット トランク PEAKS Ver.」
軽商用車で絶大な人気をほこるダイハツ・ハイゼット トランク。
イベントでは、登山雑誌のPEAKS(ピークス)とコラボしたコンセプトカーが展示されていた。リアにはボディシェルが架装されており、そのサイドにはボルダリングのホールドが散りばめられている。
バックドアを開けると、登山ギアがたっぷりと積載! クライミングマットも載せており、このままクライミングや登山が楽しめるようになっている。
オフロードタイヤを履いていることも相まって、商用車というよりSUVのようなデザインに仕上げた興味深い1台!
クルマ5:新型ジムニー×ALUDOA ROOFTENT
ここ数年ですっかり定着したルーフトップテント。
その波は同イベントでも来ており、今回見たなかで注目を集めていたのが、新型ジムニーに架装していたALUDOA(アルドア)のソフトトップテント。昨年からリリースしたタイプで、色みもクルマとマッチし世界観もぴったり!
サイドのラダーはルーフキャリーに荷物を積むためにつけられたもので、テントの中に入るには後ろのラダーを使う。ラダーの隣には収納ポケットが付いており、テント内には最低限の荷物だけで泊まれる工夫もなされている。
全方向にポップアップタイプの窓があるので通気性も申し分なし。今年もキャンプ場でルーフトップテントを使う人が現れるのか、楽しみだ!
このほかにも、各社からさまざまなクルマやパーツが展示・販売されており、終始場内はかなりの熱気を帯びていた。
なお、まだ未発売のものも多く出品されていたので、これから徐々にお店やイベントなどで登場することだろう。もし見かけたら、ぜひ試乗・体験してもらいたい。
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撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。