快適さが抜群！３拍子揃ったハイランダーのコットを徹底レビュー

ウッド製、シンプル、そして簡単設営のコットが欲しい！

昔から折りたたみ式ベッドとして開発されたコット。その使い勝手のよさと快適性、そして放射冷却の影響を受けにくいことから、今なお多くのキャンパーが利用している。

近年では少しずつ構造が変わり、すぐに設営できるものや素材を変更したものが登場。

ならば少しでもおしゃれですぐに設営できるものが欲しい！ そう思った矢先に登場したのが、「Hilander（ハイランダー）」のコット。

さっそくどんなものか、実際に使ってみた。

その前に、ハイランダーってどんなブランド？

ハイランダーは、アウトドア専用通販サイト「ナチュラム」のオリジナルブランド。トレンド感あるデザインに加え、手ごろな値段で購入できるのがポイントで、初心者だけでなく玄人キャンパーからも絶大な人気を集めている。

ハイランダーのコットを実際に使ってみた

今回使ったのは、2019年10月に発売されたばかりの新作「レバー式GIコット（ウッド）」。同時期に同じカラーリングのアルミフレームタイプが販売されたが、個人的にはフレームがウッドのほうが好みだったのでこちらをセレクトした。

使用している木材はブナ材。美しく悠然とただずむ姿から「森の女王」と呼ばれているそうだ。特性として硬く弾力性があり、コットにもってこいの素材と言えよう。

まずは収納状態からチェック。

収納サイズは約9.5×24×102cm。厚みが9.5cmなので、車載時はあまり気にならなかった。長さもテーブルやタープポールケースとほぼ同じため、重ねて収納すれば問題なし。ハンドルは少し広めなので、肩がけも可能だ。

袋から開けて本体を取り出してみた。本体にベルクロタイプのバンドが縫い付けられているので、バンドを紛失する心配はない。また脚が広がることもなく簡単に取り出し・収納できるのもポイント。

組み立て方法は簡単で、

1.本体を広げ、折りたたんである両サイドの脚を上に返す
2.本体のサイドフレームが上になるようにひっくり返し、生地の四隅にあるループをフレームにかける
3.二つ折りになった本体を広げる
4.脚についているレバーを押し込めば完成

今までのコットは、生地をしっかり張る工程でかなりの力を使う必要があったが、ハイランダーのコットは四隅のループを引っかけることと、足のレバーを押し込むだけで生地が張れるので、力に自信がない人でもラクに設営できるようになった。

４つの工程を経て組み立てたコット。次は実際に寝てみよう。

身長175cmの男性も問題なく頭から足までしっかり収まった。長時間の走行で、疲れた人でもすぐに組み立てて横になれば、快適な時間を過ごせそうだ。

耐荷重は約100kgで、大人３人が座っても壊れなかった。ただ、勢いよく座ったり、子どもがこの上で立ったりすると壊れる可能性があるので、ベッドや簡易的なベンチとして使うのが理想だろう。

ちなみに、このクオリティで価格は税込9,980円と破格！　これは売れること間違いなしだろう。

使ってみてちょっと気になった点

使い勝手がよく、シンプルなデザインで他のキャンプ用品との相性もいい。一方で気になったところといえば重量だろう。約7.7kgと2〜3人用のテントほどの重さだ。

また、ブナ材は乾きにくく、カビになりやすいとの情報がある。雨天時での使用は控え、晴れている日かテント・タープ内での使用をメインにして使ったほうがいいかもしれない。

個人的には、ハイランダーのコットはウッドフレームなのに、キシキシと鳴ることがないのが良かった。またデザインが他のアイテムと合わせやすいので、統一しやすいのも高ポイント。これからのキャンプの必須アイテムになりそうだ。

ハイランダー「レバー式GIコット（ウッド）」アイテム詳細

価格：9,980円（税込）
使用サイズ（約）：196×63×36cm
収納サイズ（約）：約9.5×24×102cm
重量：約7.7kg
耐荷重:約100kg

撮影・文／小川迪裕（オガワミチヒロ）

【Profile／小川迪裕（オガワミチヒロ）】

フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に。