キャンプといえば、ひとりを楽しむソロキャンプや、子どもとワイワイ盛り上がるファミリーキャンプのイメージが強いかもしれませんが、夫婦やカップルでキャンプをする「デートキャンプ」というスタイルもあります。
今回は、デートキャンプはどうすると盛り上がるのか、絆を深められる要素はあるのか、さまざまな疑問を解決しながら、デートキャンプの魅力をご紹介します。
ふたりの関係を深めるデートキャンプのメリット5点
通常のキャンプのメリットに加え、親密なふたりだからこそ得られるメリットがあります。
(1)ふたりきりでゆっくり過ごせる
デートキャンプ最大のメリットがふたりきりという点。
テレビや街の喧騒から離れ、自然豊かな場所で誰にも邪魔されず穏やかな時間を過ごすことができます。
シチュエーションが代わり、自然という非日常空間では、ふだん話さないような深い話をしたり、日常生活では見られない素顔を見られたりするチャンスです。
時間はたっぷりあるので、心趣くままふたりの時間を楽しみましょう。
(2)共同作業で絆が深まる
キャンプは準備も片づけもなにかと手数がかかります。ふたりで協力してテントを立てたり、役割分担をして料理や焚火の準備を進めたり、助け合いが必要です。
協力して一緒に作業をすることで、お互いを気づかう気持ちが育ち、よりふたりの絆が深まるでしょう。
それだけでなく、キャンプ場に行く、テントを立てる、火を起こす、料理を作るなど、ひとつひとつの作業で達成感を得られます。達成感は、ふだんの生活ではそうそう感じられるものではありません。
キャンプでは、ふたりで一緒にたくさんの達成感を得られるので、濃密な時間を積み重ねることができます。
(3)ふだんのお泊りデートのマンネリ打開
夫婦、同棲カップル、そうじゃないカップルも泊まる場所の雰囲気がガラリと変わると、気分が新鮮になりますよね。
最近デートプランがマンネリ気味でなにか新しい刺激がほしいという方にデートキャンプはもってこい! というわけです。
(4)お互いほれ直すきっかけになる
非日常なキャンプではお互いに「へぇ! 意外だなぁ」と、相手の意外な一面を垣間見られる機会や新しい発見がたくさんあります。
キャンプでは、どちらか、ないしはふたりで作業を進めないとなにも進みません。相手を頼ったり、得意なことは率先して担当したりすれば、ふだんは気づけなかった相手のカッコイイ姿やカワイイ姿、頼もしさなどにほれ直すこと間違いなしです。
(5)特別な思い出が増える
日常の思い出も大事ですが、ふたりで同じ景色を見て感動したり、協力して作った料理を食べたり、夜は肩を並べて星を見たり……キャンプだからこそ作れる思い出もあります。
キャンプ後も、ふたりだけの感動を共有できた喜びを思い出すたび、温かい気持ちになれるでしょう。
ふたりで何する? デートキャンプの楽しみ方4選
料理、焚火、散歩……キャンプの楽しみ方は人それぞれですが、カップルでより楽しむには何をすればいいのでしょうか?
オススメの過ごし方をいくつかご紹介しましょう。
(1)DIYでキャンプギアを作ってみる
キャンプにハマったふたりであれば、オリジナルのキャンプギアを作ってみるのはいかがでしょう?
木とナイフで、箸やスプーン、木製マグなどおそそいのアイテムを作れば、思い出を形として残すことができます。手作りアイテムがあれば、また使うためにキャンプ行こうという話になったり、ふだんも使うことでふたりの思い出を身近に感じたりできます。
(2)キャンピングカーを借りてみる
キャンプ初心者で勝手がよくわかっていないカップルは、キャンピングカーから始めてみるのも一興です。
テントなど大がかりな用意をせずにキャンプを楽しめるだけでなく、車によっては車内にトイレやシャワールームなどが付いており、快適に過ごすことができます。
アウトドアは好きだけど、テント泊は苦手というカップルであればオススメです。あまり気負わず、お試しでキャンプの雰囲気をゆっくり楽しむのもアリですよ。
キャンパーカップルの場合であれば、キャンピングカーはいつものテント泊とは違ったアウトドアトリップとして新鮮に楽しめるはず。
(3)体をおもいっきり動かす
バドミントンやキャッチボールなど、広い場所だからこそできる遊びをやってみましょう。運動不足解消になるだけでなく、童心に帰ってワイワイ盛り上がれるでしょう。
(4)あえて何もしない
バタバタした日常、観光やグルメに勤しむ旅行、それらでは叶わないぜいたくな時間の過ごし方が「自然の中でなにもせずぼんやり」することです。
キャンプだからといって張り切りすぎる必要はありません。景色を眺めながらボーッとし、豆を挽いてコーヒーをいれたり、焚き火を間に語り合ったり、ふたりで思い思いに過ごしてみましょう。
ケンカを防ぐ! デートキャンプの注意点4点
ふたりの仲を深めるデートキャンプですが、慣れないシチュエーションだからこそ、一歩間違えると大ゲンカに発展することも。そうならないよう、注意できるところはしっかり押さえておきましょう。
(1)事前準備は念入りに!
キャンプを楽しむにはなにより事前の準備が大切です。渋滞などによる時間の前後はたいした問題ではありません。
準備に不備があると計画していたイベントを充分に楽しめなかったり、段取りが上手くいかなかったりと空気が悪くなります。
キャンプ場でギスギスしないためにも、出発前に荷物の確認をしっかりしておきましょう。
(2)相手にばかり作業を押し付けない
適材適所という言葉がありますが、非日常的な作業でお互い不慣れなのは当然。
できないからと相手に任せきりにせず、協力して作業をしたり、自分のできることを率先してやるなどお互いに気配りを忘れずに。
疲れをため込む前に適度に休憩を挟んで、リフレッシュすることを心掛けるとよいですよ。
(3)相手のペースに合わせる
性格や能力によって作業のペースは人それぞれです。
設営や片づけの際、お互いのペースが合わなくてイライラすることもあるかもしれませんが、そこはグッとがまんしてケンカを回避しましょう。
(4)相手の嫌なところに気づいてしまうかもしれない
発見した相手の意外な一面がよい部分である保証はありません。「こんな人だったんだ!」とショックを受ける可能性があることも心にとめておきましょう。
早ければ事前の準備からケンカが始まってしまうこともあるデートキャンプ。なにごともあまりこだわりすぎず、お互いの意見を尊重しあうよう心掛けておきましょう。
緑に囲まれた癒やし空間で、のんびりふたりだけの特別な時間を過ごすデートキャンプ。刺激がほしい、新しいことを始めてみたいカップルさん、ぜひキャンプに挑戦してみてはいかがでしょうか?