バッグメーカー視点のキャンプ道具はおもしろい
日本製を貫くバッグメーカー・アンバイ。「ASSOV(アッソブ)」というオリジナルブランドをはじめ、洗練されたデザインに遊び心をくわえたディテールは老若男女問わず幅広い人に人気だ。
そんなアンバイが来年に発売する製品を一堂に介した2020年春夏展示会が先日開催。そこで見つけたキャンプで使えそうなアイテムを紹介する。
温泉に入って思いついた旅バッグ
最初に紹介するのは「TRAVEL」というトートバッグ。
一見、普通のバッグかと思いきや、企画担当者から「休日にキャンプへ行くとよく温泉に入るのですが、その際にデザインや細かい部分を思いついたんです」と、なかなか興味をそそられる返答がきたので、こだわりを聞いてみた。
「温泉では個々のロッカーが用意されていますが、幅が狭く縦長の形のため、バッグを持っていくと洗顔用品や着替えが取り出しづらいんですよね。そこで、本体下に大きい収納ポケットを用意して、ロッカーからバッグを取り出さなくてもモノが出しやすいようにしました」
たしかにバッグを持っていくと、いちいちバッグごと取り出して荷物を漁っていたような……。新しい発想で納得してしまった。
クルマの中からキャンプ気分になれるオーガナイザー
次に紹介するのは、クルマの運転席の後ろにかける「JOINT BACKSEAT WALLPOCKET」。ミリタリー感あふれるMELLシステムを採用し、展示会に来場していた男性の方々からのウケは絶大!
素材はコーデュラナイロンの中でも特に丈夫な「バリスティクス」を採用。S字フックやカラビナを使っていろんなものを引っ掛けることができ、ボトルホルダーやティッシュケースといった小物も同時に発売する予定。
「スタイルやいつも使うものなどを好きに引っかけていただきたいです」
気軽に捨てられておしゃれなダストボックス
上記のウォールポケットに引っかける小物の中で興味を引いたのが、こちらの「JOINT DUST BOX」。
「アンバイらしい素材を使いながら、使っても簡単には壊れないものを作りました」
上部のポケットは3箇所にベルクロが採用されており、逆さになっても中のゴミが散らからないようになっている。内側はPVCシートを配置しており、水が入っても汚れない工夫もこだわり。
冬から春にかけて大活躍のティッシュカバー
次は、少々マニアックなアイテムを入れるカバー。何をしまうのかというと「『鼻セレブ』といった保湿系ティッシュケース」。普通のティッシュではなく、保湿系のモノに目をつけたところが斬新!
「実は自分が花粉症持ちなのですが、保湿系ティッシュは一般的なティッシュと比べるとケースが厚く、よく販売されているカバーに入らないことが多いんです」
自身の経験談から得た発想で生まれたカバーは、普通のティッシュケースも入るように底のベルクロで調整ができる仕組み。防水性もあるので、キャンプで雨が降っても中のペーパーは安心して使える。
テーブルやチェアもドカッと入る大型トートバッグ
最後に紹介するのは、キャンプ道具を手軽に収納できる「CANVAS TOTE」。
S・M・Lの3サイズが登場し、キャンプなら一いちばん大きいこのタイプがおすすめとのこと。両サイドの上部にハンドルが付いていて、クルマの荷室からバッグを引き出すときに役立つようにした。
「バッグの底とポケットにPVC生地を使っているので、雨にも強いですし引きずっても破れにくいです。またトップのカバーは取り外しができ、付ければ中に雨が入らないので大切な小物を守れます」
このように今までのトートバッグにはない機能も搭載。ここまで徹底してキャンプ向けに作られたトートバッグはないのではないだろうか!
ペリカンのケースやハードクーラーも取り扱いスタート
5つの注目アイテムを紹介したが、加えて来年からはアメリカのハードケースメーカー「ペリカン」のアイテムも輸入販売するとのこと。
プロのカメラマンや米軍などが使用することでも知られ、昨年にキャンプに便利なハードクーラーを発売して人気を集めた。
アンバイの直営店「UNBY GENERAL GOODS STORE」で順次発売するそうなので、ぜひチェックしておこう。
このほかにも、街中で使えるバッグやベストなど幅広いアイテムが来年春から店頭に並ぶ予定だという。新作の情報やキャンペーンの情報は公式インスタグラムで順次公開するそうなので、合わせてチェックしてもらいたい。
アンバイ公式インスタグラムはこちら
https://www.instagram.com/unby_official/
アンバイの公式ホームページはこちら
https://www.unby.jp
撮影・文/小川迪裕(オガワミチヒロ)
【Profile/小川迪裕(オガワミチヒロ)】
フリーランス編集者、ライター。得意ジャンルはキャンプとファッションで、雑誌からWEBまで幅広く寄稿する。最近はタブロイドやイベント冊子の製作、イベントの企画、ブランドPRなどもやる何でも屋に