必然的に生まれる美しいデザイン
チビッ子たちがアウトドアでストライダーを颯爽と駆ける姿を見かけるようになって早数年。実は、ストライダーはアメリカの片田舎サウスダコダ州の小さなガレージで2007年に誕生しました。世界中のチビッ子たちに愛され続け、もうすぐ誕生10年となりますが、ストライダーのデザインは発売当初からほとんど変わっていません。それは機能を徹底的に追及していくと、必然的に生まれた美しいデザインだったからです。そしてたぶんこれからもずっと変わらないのでしょう。
装飾性も一切排除した潔いデザイン
ストライダーは、どことなく生まれ故郷であるアメリカの大らかさを感じさせてくれるアイテム。奇をてらったり、子どもが好むような装飾性も一切排除した潔いデザイン。オートバイやクラシックカーをいじるのが趣味だった創業者ライアン・マクファーランドさんが、サウスダコダ州の小さなガレージで自身の子どものために自ら製作したのがスタート。
設計のコンセプトは「軽いこと」「シンプルなこと」。この2つこそが、子どもの乗り物にとっては何より重要なことであると、ライアン・マクファーランドさんには分かっていました。ペダルやブレーキといった幼児には使えない無駄なパーツは排除し、子どもがコントロールしやすいように、低重心のフレームデザインにする等、細部にわたって徹底的に追及していきました。
ストライダーデザインの本質は「直感的な操作性」
2歳になったばかりの小さな子どもでも、ストライダーを一目見るだけで、「これは乗り物である」と理解できるのがその特徴。
実際、2歳の子どもの目の前にストライダーを置いてみると、自らまたがり、自らハンドルを握り、自ら前に進み、自らの足でブレーキをかけます。まだ言葉もしゃべれない2歳児でも、どうすればコントロールすることができるのか自ら直感的に理解ができ、学べるようになっているのです。
グッドデザイン賞審査委員の評価
足で蹴って進み・止まり、体重移動で曲がる、ランニングバイクという新たな乗り物を提示し、小さな子どもでも乗ることを楽しみながらバランス感覚を養うことができることを示した。ペダルやブレーキの排除、車体の超軽量化など、2歳児でも直観的に乗れるような操作性の追求が、プロダクトとしてのシンプルな美しさにも結びついており、子ども向けにありがちな装飾的な表現とは異なる大人からも愛されるデザインとなっていることも評価された。
GOOD DESIGN AWARD 2016後も変わらぬストライダー
ストライダーは直線的で、一切の無駄がない無骨なデザイン。自の足で前に進み、自分の足がブレーキ。理屈抜きにシンプルなストライダーはこれからも、変わらぬデザインで、世界中の子どもたちと共に走り続けていくのでしょう!
http://www.strider.jp