アウトドア専門店WILD-1 宇都宮駅東店の高橋さんに教えていただきました!
フライは紳士的なフィッシングで、高尚な遊びだというWILD-1宇都宮駅東店フィッシングチーフの高橋浩之さんに、初心者が揃えるべきフライフィッシングギアを教えていただきました。
はじめてのフライギア1:オービス/クリアウォーター905・4(9’0”#5)
フライフィッシングとバスフィッシングの違いが初心者にはわかりにくいと思います。
一般的にバスフィッシングと呼ばれているのは、ルアーフィッシングの1つ。
ルアーフィッシングというのは疑似餌をセットしたロッドとリールを用いて釣るフィッシング。
リールにはベイトとスピニングがあって、それぞれ専用のロッドを使います。
ルアーフィッシングには、もちろん対象魚がバスだけでなく、トラウトも含まれます。
同じようにフライフィッシングというのは毛針をセットしたロッドとリールをもちいて釣るフィッシング。
対象魚はトラウトだけでなく、鯉だっていいし、バスだってフライフィッシングで釣ることもできます。
ただバスフィッシングが一般的にルアーを用いるように、フライフィッシングでは一般的に渓流魚を対象に釣る方が多い。
1番の違いは重さのあるルアーか、1グラムもない毛針を使うかです。
0.数グラムの毛針なんて、どう考えても何メートルも飛ばすことなんてできない。そこでフライフィッシングでは、ラインの重さで毛針を飛ばすんです。
最初に揃えるものとしてロッドがあるんですけど、渓流なのか管理釣り場なのか、湖なのかで長さが違ってきます。
フライフィッシングのデビューには釣りやすい管理釣り場がいいけど、そこにはレンタルフィッシングギアもあったりします。
かといって、いきなり渓流釣りだとラインを振り回したときに毛針を木に引っ掛けてしまうこともあるので難しい。
管理釣り場の延長線上でやれる、湖が初心者にはいいのではないかと思います。
ロッドの見方としては、#1〜#4までがコントロールを必要とする渓流。長さは7フィート台。
湖など毛針を遠くへ飛ばす釣りには#5〜#8を使います。長さは9フィートから10フィート。
管理釣り場でもできて、湖に対応するとなると初心者には#5くらいがいい。
だからこちらのオービス・クリアウォーター905・4(税抜き2万6000円)がオススメですね。
こちらのロッドは4ピースで、長さが9フィート、硬さが#5です。
ひと昔前までロッドは2ピースが主流だったんです。
繋ぎ目があると、どうしてもそこが不自然に曲がるし、だからといって1本モノのロッドを渓流に持って行くわけにはいかないから。
でもいまはロッドメーカーの開発がすごいので、継ぎ目が多くても自然で滑らかに曲がる。なのでコンパクトになる3ピース、4ピースが海外でも好まれています。
コンパクトになれば飛行機に持ち込めて、遠征のときにも使えますから。
はじめてのフライギア2:オービス/バテンキル クリックIII
フライのリールは、さほど性能が出にくいというのが現状です。
5000円のリールと3万円のリールのどちらが釣れるかと言えば、釣果に差は出ません。だから完全に見た目で選ぶ傾向があります。
アメリカっぽいスタイルだと近代的なデザインだし、イギリス風だとクラシカルなスタイルになります。
ロッドがオービスだったのでリールもオービスで、バテンキル クリックIII(税抜き1万6000円)にして、スタイルを統一しておきましょうか。
そしてデザインより重要なのが、大きさです。
それによってラインの下巻きをどのくらい巻けるのかという量が変わってきます。
なのでリールと下巻きはセットとして考えてください。
リールの大きさは大体1番から〜5番くらいまであります。
先ほど選んだロッドが#5で真ん中くらいの硬さだったので、リールも真ん中のサイズ、3番を選びます。
この辺のことは初心者には難しいので、店員に聞くのが一番いいと思います。
はじめてのフライギア3:サイエンティフィック・アングラーズ/フリークエンシィ トラウト
一般的にはフライフィッシングは渓流が主流なのでラインが浮くフローティングラインを使いますが、湖ではラインが沈んでいくシンキングラインを使います。
フライフィッシングはキャスティングすらも難しい釣りです。
毛針がひっかかりにくい見通しの効いた湖でキャスティングして、うまいこと毛針を飛ばせたとしても、すぐには釣れない釣り。
最初は湖へ行っても釣ることは考えず、キャスティングの練習と割り切るのもいいかと思います。
なので、ここまで湖用のセッティングでギアを用意してきましたが、ラインはあえてフローティングライン、フリークエンシィ トラウト(税抜き6555円)を買うというのも面白いかもしれません。
ただラインを選ぶときは、ロッドに合ったものにします。
ラインの色はまったくお好みで、何色を使っても一緒です。
はじめてのフライギア4:ティムコ/ノットレス テーパード リーダー+バリバス/スーパーティペット マスター スペック ナイロン
フライラインは太くて色も派手なので、魚にバレバレ。
そこに毛針を結んでも釣れないので、フライラインの先には透明な糸をつけます。その糸がリーダーです。
太さはX(エックス)表示されるのですが、湖だったら4Xで、長さは9フィートくらい.
ノットレス テーパード リーダー(税抜き234円)がオススメです。
そしてリーダーの先に付け足すのが、ティペットと呼ばれる糸です。太さはリーダーと同じものを選びます。
ティペットの役割としては、ラインの長さを好みに調整するため。ティペットは痛むので、どんどん交換する消耗品です。
はじめてのフライギア5:フライ
毛針は本当にたくさんの種類がありますが、まずは5点くらいは揃えておくといいでしょう。
釣れることを楽しむために管理釣り場で使うという前提でオススメの5点を選んでみました。
白いのがゾンカーという小魚に見立てた毛針。
オリーブとイエローの2つがマラブーで、アトラクターといって魚の興味を引く毛針。
黒いのがウーリバッガーという伝統的なパターン。
最後のピンクがエッグで、イクラのタマゴを模しています。
オリジナルギアも多彩なアウトドアライフストアWILD-1
「人間と自然」のあり方をテーマに豊かなアウトドアライフの実現に貢献すると掲げるアウトドアライフストアがWILD-1。
自社ブランドのCall of the wild(コールオブザワイルド)、Qualz(クオルツ)など良質でありながら手が届きやすい価格帯のオリジナルギアを積極的に開発。
本社主催のアウトドアイベントのほか、店舗ごとにさまざなフェア、体験会、講習会などを開催している。
今回取材で訪れた宇都宮駅東店をはじめ、北は仙台泉店から西は京都宝ヶ池店ほか、全国に20店舗を展開する人気店。
WILD-1 宇都宮駅東店
栃木県宇都宮市元今泉4-14-8
電話 028-633-1182
営業時間 10:30〜20:00(土日祝 10:00〜20:30)
定休日 不定休(ショップサイトにて店休日を公開 https://www.wild1.co.jp/notice/closed2019/)
公式ウェブサイト https://www.wild1.co.jp