横浜港発祥の地にある象の鼻テラス(横浜市)で、2019年1月22日(火)~2月3日(日)の期間、「ポート・ジャーニー・プロジェクト OUR PLASTIC展」が開かれます。
プラスチックごみへの関心が日本でも急速に高まってきていますが、本展覧会はプラスチックの現状を捉え直し、プラスチックごみに関する気づきを鑑賞者に提示する内容となっています。
昨今、海洋汚染を防止する意識の高まりからストローなどプラスチック製品を削減する動きが広がってきていて、環境に配慮した生活を選択するムードが世界的に高まっています。こういった動きを受けて、象の鼻カフェでは、すでにショッパーや使い捨てスプーン、フォーク、マドラーなどを紙製・木製のものに切り替えています。加えて、おしぼりやドリンクのフタなども順次対応をしてきました。
今回の展示は、象の鼻テラスを拠点とした〈ポート・ジャーニー・プロジェクト〉の世界の港町のメンバーとともに、身近なプラスチックの利用について考え直すアートプロジェクトです。展示の全体構成は、本プロジェクトメンバーである so+ba が担当。世界約10カ国からの「オリジナル」で「リアル」なプラスチックごみを展示し、そのライフスタイルの相違からプラスチックごみ問題が世界で起きていることとして再認識を促します。
また、われわれの日常生活にあふれているプラスチックを無意識的にではなく、扱い方をよく考え、より減らしていく選択を取る来場者が増えるよう「私たちのプラスチック」を考えるきっかけを提示するという。
ほかにもプラスチックの現状を伝えるパネル展示を行い、週末には使用済みプラスチックをつかったワークショップや、海とリサイクルを考えるトークイベント、海洋プラスチックについてのドキュメンタリー映像の上映を予定しています。
so+ba プロフィール
[so]= Alex Sonderegger(アレックス・ソンダーレッガー)と[ba]= Susanna Baer(スザンナ・ベアー)によるスイス人デザインユニット。 2001年、東京、経堂にてデザインスタジオ「so+ba」を設立。東京在住歴10年以上。
スイスと日本、まったく異なるふたつの文化への深い理解と、両国でグラフィックデザイン、広告に携わってきた経験をもつ。グラフィック・デザイン、アート・ディレクション、VJの分野で活躍しており、象の鼻テラスのコーポレートデザインも手がけ、ポート・ジャーニー・プロジェクトのメンバーでもある。
「ポート・ジャーニー・プロジェクト」とは
クリエイティブな街づくりを推進する世界各地の港町と文化交流を図り、象の鼻テラスと、各都市で独自の活動を行う文化施設がサステナブルな関係構築を目指す国際的なプロジェクト。2011年に横浜とメルボルン(オーストラリア)の交流からスタートし、以降、ネットワークを徐々に拡大し、交流する都市間や、アーティストの活動だけにとどまらない広い意味での文化交流のかたちを探っています。
現在までの参加都市(ディレクター会議の単回参加も含む):横浜(日本)、メルボルン(オーストラリア)、サンディエゴ(アメリカ)、ハンブルク(ドイツ)、上海(中国)、フローニンゲン(オランダ)、バーゼル(スイス)、ナント(フランス)、レイキャビク(アイスランド)、アンマン(ヨルダン)、高雄(台湾)など。
*PORT JOURNEYS オフィシャルページ http://www.portjourneys.org
関連企画:レセプションパーティー〈スナックゾウノハナ〉
日時:1月25 日(金)18:00 ~ 入場無料
本展のレセプションは、象の鼻テラスで不定期開催〈スナックゾウノハナ〉とのコラボレーション。アーティストso+baによるソノシート(ビニールレコード)のDJナイトとあわせて、中山晴奈氏によるケータリングを楽しめます。
そのほか、1 月26 日(土)~ 1月27日(日)にはトークイベントやドキュメンタリー映像上映を実施します。詳細は、象の鼻テラスホームページ(http://www.zounohana.com)にて随時更新します。
【象の鼻カフェの環境問題に関する取り組み】
開館当初より適宜、ショッパーや使い捨てスプーン、フォーク、マドラーを紙製・木製に切り替えてきました。また、2018年は以下の項目を取り組みました。
2018 年7 月 おしぼりのパッケージを紙製のもの(オリジナル)に切り替え
2018 年8 月 ストローを生分解性ストローに切り替え
2018 年9 月 コールドドリンクのカップを紙製カップに切り替え
※現状、製造がプラスチック製のみのカップ類のリッド(フタ)はご希望のお客様のみご用意しております。
今後も、コンディメントバーの設置で調味料の梱包資材を減らすなど、環境にやさしい包材で新たな食をお楽しみいただきます。
象の鼻テラス 施設詳細
アクセス:みなとみらい線「日本大通り駅」出口1より徒歩約3分、出口2より徒歩約5分
住所:〒231-0002 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目
TEL:045-661-0602 / FAX:045-661-0603
開館時間 :10:00-18:00 入場無料・年中無休 ※開館日時は都合により変更する場合があります。