みなさんフェアトレードについて知っていますか?
自然が好きで環境への意識が高かったり、エシカルな消費を志向するcazualユーザーのなかにはご存知の方も多いと思います。
アウトドアフリークになじみ深いブランドがフェアトレード活動を行っています。
パタゴニアが一番人気のフリースアイテムをフェアトレード認証工場で製造開始
以前、パタゴニアが自身の支援する環境団体についての映画を上映する『Granted Film Festival(グランテッド・フィルム・フェスティバル)』について紹介しましたが(https://cazual.shufu.co.jp/archives/16726)、今回はパタゴニアが取り組むフェアトレードについて紹介します。
あらためてパタゴニアってどんなブランド?
アメリカ・カリフォルニア州ベンチュラに本社を置くアウトドア企業のパタゴニアは、1973年、イヴォン・シュイナードによって設立。
Bコーポレーションとして認証され、「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」をミッションとしている。
パタゴニアは確かな製品品質へのコミットメントと環境に関する活動において国際的に知られ、これまでに8,900万ドル以上を助成金や製品寄付として提供している。
パタゴニアは全製品のうち38%がフェアトレード
さまざまな活動を展開しているパタゴニアは、アメリカのフェアトレード認証団体「Fair Trade USA」とパートナーシップを組み、2014年秋、インドの一つの工場で10製品からフェアトレード活動を開始しました。
それ以降、着々とフェアトレード製品を増やしていったパタゴニアは、2017年春にボードショーツとビキニの全製品をフェアトレード製品にする業界初の試みを成功させました。
そして今回、フリース製品のなかでもっとも人気が高いシンチラ・スナップTとベター・セーターのフェアトレード認証工場での製造を開始しました。
現在14工場480製品がフェアトレード製品となっていて、全製品のうち38%ものボリュームにあたります。パタゴニアはもっともフェアトレードに取り組んでいるアパレルブランドのひとつと言えるでしょう。
パタゴニアのフェアトレードの仕組み
パタゴニアでは、フェアトレード製品1点ごとに労働者へプレミアムと呼ばれる賞与を支払っています。これは直接労働者たちが管理する口座に送られ、使い道は民主的に選ばれたフェアトレード委員会が決定します。
使い道はグループごとにさまざまで、託児所を設立したグループ、雨季に備えて雨具の購入に充てたグループ、生活必需品の購入に充てたグループ、ボーナスとして各労働者に配分したグループなどがいます。
このフェアトレードの賞与により2017年現在15,700人以上の工場労働者が恩恵をうけているそうです。
自分の購入した商品の代金の一部が労働者の人たちに届く仕組みを知ると、アウトドアグッズを選ぶ目も変わりそうです。
今回パタゴニアを取り上げましたが、フェアトレードに取り組んでいるブランドはまだまだたくさんあります。
そしてアウトドアアパレル業界だけでなくさまざまな業界で取り組まれています。
自然の中でアウトドアをしていると環境問題には敏感になりますが、労働問題や人権問題には疎い人も多いのでは?
これを機に考えてみてはどうでしょう。
■問い合わせ先
パタゴニア日本支社 カスタマーサービス (受付時間:月~日 9:00~17:00)
フリーコール:0800-8887-447 (通話料無料)
IP電話サービス/携帯電話専用:045-435-6100 (通話料有料)