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【大豊町移住体験】みどりの時計台が提供する、野田さん夫妻との出会いと忘れられない思い出!

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移住者の野田さん夫妻は廃校になっていた小学校を借り受けて、宿泊施設<みどりの時計台>として開業。

妻・由美子さんは校長先生、夫・正樹さんは用務員さんという、小学校ならではの肩書きを使って運営している。

大豊町に移住する前は、何の仕事をしてたんですか?

「兵庫県の西宮にあるスポーツクラブで働いてる同期として知り合ったんですよ。

それで私がワーキングホリデーでカナダに行って。ワーキングホリデーが終わるタイミングで、彼が来て、一緒にアラスカとかを放浪の旅をして。二人で色々なキャンプ場を泊り歩いて、いつかはキャンプ場とかを経営してみたいね、なんてざっくりとした夢とかも抱いたりとかして」

 

大豊町に移住するきっかけは?

「日本に戻ってきて、私はスキーショップの店員、彼はキャンプ場で働き出して。たまたま雑誌を見てたら、無料でラフティングガイド養成っていう広告が出てて」

「関西人は無料という言葉に弱い。『ラフティング無料で教えますって、これ無料やて!』『無料かいな!』ってノリで」と、用務員さんの正樹さんもときどき話に茶々を入れる。

 

「とりあえず無料やし、ラフティング面白そうやから、って感じだった。それで大阪から吉野川まで通いでトレーニング。でも彼はキャンプ場で働いてたから、ラフティングのできる夏場はキャンプ場が忙しいから通えなくて、私が先にガイドのライセンスを取って働きだして」

「ほんで、彼女のガイドするラフティングに乗ってみたんですわ。川のことわかってないのに自分で勝手にパドル操作すると『いまはパドル入れんといてえ』って嫁に注意される。『うわあ、俺めっちゃカッコ悪い』って思って。勤めていたキャンプ場を辞めて、2年遅れで講習に通って、自分もラフティングガイドになって」

ワーキングホリデーでカナダへと旅立った野田由美子さん(画像提供:野田さん夫妻)

ラフティングガイドになって、すぐ大豊町に移住ですか?

「最初のころは都会から来て、ラフティングして、また都会へ帰る。そのたんびに、ああもう帰るんかいって気持ちになって。ガイドも夏だけ、土日だけって期間は限られてますよね。

だから大阪から通いで。同じように大阪から来る同じようなガイドが当時はいっぱいいたんで、みんなクルマに乗り合いで来て。

金曜の夜に梅田で待ち合わせして、ヨナヨナ走って吉野川まで来て、ガイドハウスで朝まで仮眠。

土日にラフティングガイドして、日曜の夜にまた大阪へ帰るみたいな。

半分遊びみたいな楽しい仕事だし、30代前半で体力もあったから当時はできたんですよ。

それで平日はまたバイトの暮らし」

やがて正樹さんもアメリカ大陸へと渡り、二人で放浪の旅を続けた(画像提供:野田さん夫妻)

「そのうち私はシーズン中、ラフティング会社の契約社員として働きだして。ガイド業が忙しいのは土日だけだけど、平日は事務作業とか川以外の仕事もやるようになったので、家を探して、シーズン中は大豊町に長くいるようになった。

その当時は移住ブームでもなかったし、移住っていう認識もなかったです」

「最初は家庭内別居みたいなもんですわ。

俺は土日だけガイドしたら、平日は大阪におる。嫁も休みになったら大阪に戻って来るけど、大豊町へ行くたび荷物持っていかれて、気づいてみたらなにもなくなってる(笑)。そうなったら、しゃあないなあ大豊町に住むかって」

「彼は都会のネオンがないとか、居酒屋がないとか最初はブーブー言ってたけど、私はコンビニもないような富山の田舎で育ったので、ここを全然不便と思ってなくて。

むしろクルマがあるから、子供のころより行動範囲は広い。ちょっと行けば高速のインターチェンジもあるから、高知市内へもすぐに行ける。何の不自由も感じてなくて。

とりあえずラフティングをしたら大阪へ帰るじゃなくて、大豊町に暮らしてみたいって考えるようになったんですね。とにかくワンシーズンでもいいから、住んでみたいって思って」

画像提供:野田さん夫妻

なぜ、ラフティングガイドからの転職を?

「ラフティングが忙しいのは夏だけだから、冬は二人ともバイトをしているような生活。40歳手前くらいになったときに、これから先どうするよって考えてて。

大豊町に住んでみて、大豊町を好きになってたし、このままずっといてもいいかなって思ってたんですけど、体力的にはずっとガイドをやっているわけにもいかない。

ガイドのない日にもカヤックで川下りとかをして遊んだりしてたんですけど、ここの体育館の『みどりの時計台』だけが川から見えてて、『あれ、なんやろう』って気になってて」

画像提供:野田さん夫妻

「それが平成13年に休校になった小学校だったって、存在をはじめて知って。

大豊町に住んで10年目で、ここを見つけたんです。

家を借りた時点で移住じゃないですか。でも大豊町に住んでみて、移住ではなく定住をしたくなったわけですよね、言葉としては。

定住するためには、体力的にもガイドをいつまでもできないし。年取っても続けられる仕事、ガイドのようにシーズンに限定されない仕事を定住するために、何かないかなって考えて」

 

移住から、定住することを考えはじめた野田さん夫妻の大豊町移住ライフは、次回へと続く

 

野田さんご夫妻の運営する「学校に泊まろう! みどりの時計台」の情報は、こちらからどうぞ!

http://midorinotokeidai.com


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