キャンプにもサブスクブーム
最近、さまざまサービスがサブスクリプション化しています。
「サブスク」と称されることが多いサブスクリプションとは、定額料金を支払い利用するコンテンツサービスのこと。
2015年以降ではダウンロード課金サービスよりも需要が増えるなど、新しいビジネスモデルとして大きく普及してきました。
音楽や動画の配信サービスやソフトウェアなどでも続々と導入されているので、活用している人も多いのではないでしょうか。
そんな中、宮崎県高千穂町でサブスク式のキャンプ場が登場。現在、アウトドア業界で大きな話題となっています。
タカチホ棚田キャンプ場
11月から運営予定の「タカチホ棚田キャンプ」は、宮崎県高千穂町にある農閑期の棚田を活用したキャンプ場。
日本棚田百選にも選ばれた高千穂の棚田を、11月〜4月の冬の間の稲を作らない時期にキャンプ場として借りることができるサブスクリプション型のキャンプ場です。
4枚の田んぼを少数の会員で利用でき、あえて何も置かないようしているのが特徴で、自分達でギアを持ってくることができるキャンパーが、広々と大型のテントなどを張り、おもいおもいにキャンプを楽しめます。
また、地域の方々の協力により、森の間伐・手入れをして出た枝などを薪として使い放題。燃料を気にすることなく好きなだけ焚き火ができます。
タカチホ棚田キャンプは、チェックインもアウトもない、薪使い放題の自由なサブスク型キャンプ場なのです。
<峰々と渓谷の絶景を見ながらのキャンプ>
阿蘇山の噴火が作り出した渓谷と峰々との間に、民家と棚田を築き、人の営みが生まれた高千穂町。
渓谷と峰々の作り上げる絶景が目の前に広がる棚田で行うキャンプは、きっと誰かに話したくなる貴重な経験となることでしょう。
<生産者とのふれあい>
地域の暮らしの中にある棚田でキャンプすることは、地域の方々の目に触れるということ。つまり、地域の方々の理解が不可欠となります。
タカチホ棚田キャンプは、2年の歳月をかけてじっくりと地域へと浸透したため、今では近隣の方が気軽に話しかけてくれるほどあたたかい環境に。
その結果、地域の理解を得てできた会員制の棚田キャンプとなりました。
※サイトでは、特に関わっていただいた方々3名のインタビュー記事を掲載中
インタビューページ
https://tanacam.kntf.jp/interview/
タカチホ棚田キャンプは、先人たちがつくってきた風景・風土を知り、守り、楽しむ企画のため、収益の一部は棚田の持ち主や自治会、神社さんへ寄付予定。
地域にとっては、棚田の風景を知ってもらえ、交流ができ、収益にもなる設計となっています。
さらに、キャンパーには、広大なフィールドと薪使い放題というメリットがあり、地元との繋がりも生まれていくなど、双方にWinWinの関係を生み出すサブスク式キャンプ場となっています。
3ヶ月間利用し放題のサブスクリプション
ネットからの申込みが終われば、あとは棚田を使い放題。
いつ来ても、いつ帰っても大丈夫。この貴重な3ヶ月間を、思う存分楽しんでみてはいかがでしょうか。
サービス概要
期間:11月~1月・2月~4月 2クール
会員数:30組
価格:3ヶ月
ソロ+プラン 20,000円(税込)
会員+1名までご同行いただけます。
グループプラン 25,000円(税込)
会員他4名までメンバー登録でき、会員とともにご同行いただけます。
※収益の一部は棚田農家さんや公民館、石神神社に分配
サイト:https://tanacam.kntf.jp/
会社概要
社名:合同会社Trailhead
代表:福島 優
所在地:宮崎県高千穂町三田井10-2
事業内容:アウトドアアクティビティ提供
文/中山 圭
【Profile / 中山 圭】
東京都立川市出身。広告代理店、出版社2社での広告営業を経て2019年に独立。趣味はルアー釣り、カメラ、音楽(ベース)。学生時代に始めたバス釣りで、2年もの間釣れなかったことから、ルアー釣りにのめり込むことに。ここ数年はバラした70cm以上のGTを追い求めて、南の島遠征を繰り返している。将来の夢は風景写真で入賞を果たすこと。モットーは、“釣果と景色は足で稼ぐべし”。