女性ならではの失敗談をシェア!
アウトドアとは自然に溶け込むことという考え方もわかりますが、「やっぱり虫は怖いし、オシャレもしたいし、お風呂にも入りたい!」という女性キャンパーもいるのではないでしょうか?
なかには「特に趣味じゃないけど誘われたから」という理由でキャンプデビューを迎える方もいると思います。
今回はそんな女性たちに向けて、キャンプに行くときに気を付けたいこと、起こりがちな失敗、そしてその対処法についてご紹介します。
ある意味、私の失敗集ともいえる内容ですが、女性キャンパーなら共感してくれる”あるある”だと思います。これを反面教師にして、しっかり対策を立ててくださいね!
”あるある”その1 水しか出なくてメイクが落とせない
キャンプ場では、入浴施設がなくてお風呂に入れないこともあります。とはいえ、女性であれば寝る前にメイクくらいは落としたいですよね。
そんなとき意外と盲点なのが、だいたいのキャンプ場の炊事場や洗面所は、水しか出ないということ。
私も過去、何も考えずにオイルタイプのメイク落としを使ってしまい、悲惨な目にあった経験があります。
メイクどころか、冷たい水ではオイルがベトつき延々落ちません! むしろ洗う前より汚くなって終わりました。
ですので、キャンプにはシートタイプのメイク落としが必須アイテムです。また、洗顔剤も冷水だと泡立ちにくいので、泡立てネットを持参するか、泡で出るタイプのものを持参しましょう。
”あるある”その2 シャワーが途中で止まる(のに小銭がない)
「キャンプ場ではお風呂に入れないこともある」と書きましたが、コインシャワーがあるキャンプ場もそこそこあります。全身さっぱりしてから眠りたいという方は、ぜひ利用しましょう。
コインシャワーでは、ほとんどの場合「100円で3分利用可能」といった時間制限があります。そこで気をつけたいのは「一時停止」が可能かどうかを確認すること!
ものによっては、コインを入れた瞬間からお湯が出始めて、否応なくカウントが始まってしまいます。一方、停止ボタンがあるものであれば、多くの場合お湯を止めている間はカウントされません。
停止ボタンがないコインシャワーは、そもそも残り時間を表示してくれないものも多いです。
泡を流し切れていないのにシャワーが止まった……なんてことにならないよう、小銭は多めに用意しておきましょう。
”あるある”その3 買い出しの量を見誤る
買い出しのとき、「キャンプといえばバーベキュー! カレー! 焼きとうもろこしも食べたい! 締めにラーメンはいるよね! デザートは何にする!?」と楽しくなるのはわかるのですが、その勢いで買った食材はたいてい余ります。
欲望のまま食材を買い過ぎないように気を付けましょう。買い出し時にお腹が空いていたりするとなおさら歯止めが効きません。
女性にありがちなのが、「お腹が空いてるからとりあえず今食べる用」とスナック菓子を買ったりして、その一袋のせいで夕食時にはお腹がいっぱい……なんて事態に陥ること。
お肉などは余らせると腐らせてしまうこともあるので、生モノの量には特に気を付けたいですね。買い過ぎるとクーラーボックスにも入らなくなります。
対策としては、お昼ごはんを食べてから夕食の買い出しをすると、抑制力になるかもしれません。
”あるある”その4 虫が怖くてトイレに行けない
これは女性に限りませんが、虫が苦手な方も多いのではないでしょうか? 私は苦手です。アウトドアは大好きなくせに、虫はものすごく苦手です。
虫が怖い人間にとって、アウトドアで最大のゆううつポイントは「トイレ」!
人間ならば避けて通れない場所であり、もっとも無防備になる場所でもあります。
しかも女性の場合、毎回個室に入らなければなりません。閉じられた空間で、無防備な格好のときに虫と出くわしたらと思うと落ち着かないですよね。
対策としてはやはり、「設備が新しくてキレイなキャンプ場を選ぶ」がいちばんです!
ただ、いくら新しくても絶対に虫が出ないとは言いきれません。現地でできる対策としては「虫が寄らないように小まめに電気を消す」「虫が入らないように入口のドアを開けっぱなしにしない」などがあります。
あとはもう、虫がいそうな「隅っこ、ドアの裏、天井」は見ない! これに尽きます。メガネを外して物理的に見えなくする、というアホみたいな方法も、私は実践しています……。
”あるある”その5 動きやすさ重視にしたはずが…
アウトドアにミニスカートやヒールの靴が適さないのは周知の事実ですが、実は一見動きやすそうなワイドパンツやロングスカートもあまりオススメできません。
車での移動時などにはラクちんでリラックスできますが、キャンプ場での設営の際には裾を踏んで危険ですし、服の内側に蚊などの虫が侵入しても気づきにくいというデメリットがあります。
特にワイドパンツの場合、トイレで用をたす際に、裾が地面についてしまった経験はありませんか? キャンプ場のトイレは地面が土で汚れていたり濡れていることもあるので、裾がつかないようかなり気を使います。
私の場合は先ほど書いた「虫問題」もあるので、トイレはなるべく素早く済ませられる服装がオススメです。
とにかくフィールドに出てみよう
「アウトドア知識」と呼ぶには余りにささいな内容ばかりですが、私がキャンプをしながら感じたことをまとめてみました。
「これからアウトドアを始めたいけれど、私でも大丈夫かな……」という女性の不安が、少しでも解消できれば幸いです。
懸念点ばかりいろいろ書きましたが、思い切ってフィールドに出てしまえばきっと、これらの不安を補って余りあるほどの素敵な体験が待っていますよ。
【PHOTO/TEXT】しま子
【PROFILE:しま子】
キャンプとお酒と離島旅を愛する兵庫県民。お酒にあう料理・景色・シチュエーションを日々探求している。主なフィールドは関西一円と瀬戸内海沿岸エリア。エンタメ系雑誌の編集部勤務を経て、現在はフリーライターとして活動中。