キャンプは、みんなでわいわいにぎやかに楽しむもの……そんなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、いまひとりでキャンプを楽しむ人が増えています。
テレビドラマにもなっているソロキャンプの魅力はいったいなんなのか、さっそくレビューしていきましょう。
ソロキャンプが流行り出した理由
ソロキャンプは、昔から行っている人はいましたが、それほど注目を集める言葉ではありませんでした。
近年注目され始めた理由はいろいろとありますが、アニメ「ゆるキャン△」の影響が大きいでしょう。女子高生がときにはひとりで、ときにはグループで気ままに、ゆるやかにキャンプを楽しむことが描かれている作品です。
ソロキャンプといえば、男のひとり旅のようなイメージがありましたが、「ゆるキャン△」の影響で、女性ひとりでのキャンプもありなのでは、と注目され始めたのです。
作品内では、登場人物達が、食材を調達し、自然を満喫し、テントで一泊し朝を迎える、という自由気ままな姿が描かれています。
キャンプの魅力、そして一人でも十分に楽しめることがわかる内容となっているため、ソロキャンプの敷居を下げたといっても過言ではありません。
かつては、大人数でイベント事を楽しむことが、充実した人生のように考える人も多かったことでしょう。しかし、近年は、ひとりでも好きなことを好きなときにやるという考え方をする人が増えたことも、ソロキャンプが流行り出した理由なのかもしれません。
芸人もハマる魅力とは?
お笑い芸人の中にも、ソロキャンプにはまっている人がいます。代表的なのが、バイキングの西村さん、そしてピン芸人のヒロシさんです。
ヒロシさんは、とあるインタビューのなかで、その魅力をこう語っています。
「たき火でツマミを焼きながらお酒を飲み、川のせせらぎを聞きながら星を見てるときとか最高」
そこに他人はいらないし、他の人にイライラしてしまうこともなく楽しめるそうです。
ソロキャンプの良さはまさしくそこです。他の人に気を遣う必要がなく、好きなときに好きなことをして、自由にゆったりと過ごすことができます。そして、それこそが究極のぜいたくであると感じることができます。
大人数で行うキャンプは楽しいものですが、ときに周りの人に気を遣ったり、合わせたりしなければなりません。集団行動があまり好きではない人には、そのようなことが苦痛に感じることもあるでしょう。
ソロキャンプにはそういった煩わしさはいっさいありません。自由で自然を独り占めして楽しむ、それこそがソロキャンプの最大の魅力です。
ソロキャンプって何をするの?
ソロキャンプは、具体的に何をするのか、一日の流れを紹介しましょう。
まずキャンプ場に着いたら、テントを張ります。ハンモックを木にぶら下げたり、イスを設置したりするなど、くつろぐためのスペースもあればなおよしです。
そして、ひと息つける空間で、お酒を飲んだり、コーヒーを飲んだりするなど、ゆっくりと休憩します。移動の疲れやテント設営の疲れを、ひとりでゆっくりと癒やすのです。
他の人がいると、自分だけ休むことに気を遣いますので、ソロキャンプならではの時間と言えます。
あとは、どんなことをするのかは自由です。釣りにでかけたり、景色を眺めたり、野鳥を見たりなど、アウトドアを満喫するもよし。大自然のなかで音楽を聴いたり、読書をすることでぜいたくな気分を味わうこともできます。
そして夜になったら晩ごはんや晩酌をして楽しみます。
ひとりなので、用意もそこまで大変ではありません。好きなものを食べてゆっくりとお酒を飲む。だんだんと日が暮れている空を見ながらの晩酌は格別です。
ごはんを食べ終わったらたき火をするのもおすすめです。火を見てると人は落ち着くと言われています。ぼーっとひとり、炎の揺らめきを眺めてリラックス。考えただけでもとても贅沢です。
十分に満喫したら、テントで休みます。
朝は鳥のさえずりで目が覚め、朝焼けの気持ちの良い空の下で、コーヒータイム。大自然のなかで飲むコーヒーは、家で飲むよりもおいしさが違います。
最後に片づけです。テントの片づけはもちろん、ゴミは必ず持ち帰ります。忘れ物がないか確認し、キャンプ地を後にします。
ソロキャンプで気をつけたいこと
ソロキャンプは、気楽で楽しいのですが、すべて自分の責任でやらなければなりません。どんなことに気をつけなければならないのでしょうか。
事前準備のときには、道具の使い方は熟知しておきましょう。他に頼れる人がいないので、道具の使い方がわからないと話になりません。説明書をよく読み、実際に自分で使ってみて、使いこなせるかどうか確認してください。
現地では、安全確認がもっとも大切です。天候のこと、いざというときの避難場所、野生動物が出ないかなど、入念に調べておく必要があります。
特に川の付近でキャンプをする時は、十分な配慮が必要です。増水が起きた時に、逃げ遅れて川に流されてしまうという悲しいニュースもありました。天候が悪いときは、キャンプそのものを中止にする決断も必要です。
そして、野外では何があるかわかりません。いざというときの救急セットは持っていきましょう。また自分に何かが起きても、誰も助けてはくれません。事前に家族などに行き先を伝えておくことも大切です。
いかがでしたか。
ソロキャンプは、優雅な大自然をひとりで満喫することができ、誰にも気を使わずに自由に楽しむことができます。グルキャンやファミキャンとは違い、自分ひとりが楽しむことが目的なので、装備は少なくてもOK。
気楽にひとり時間をアウトドアで過ごせるソロキャンプ、これからもっと日本のトレンドになっていきそうです。