電球色の灯りがアイコンのヘッドランプブランド「マイルストーン」に聞く(2)
「マイルストーンといえば、センサー付きヘッドランプ」と多くのアウトドアマニアが認識するブランド。
使いやすさを求め、独自の視点で製品開発を進め、大阪から発信している。
そのブランド創設者である西岡修平さんにお話を伺った。
cazual編集部(以下、c) マイルストーンは西岡さんのほか、誰かと一緒にやられてるんですか?
マイルストーン・西岡さん(以下、マ) 基本は僕ひとりでやってるブランドです。
c 西岡さんは、おいくつですか?
マ 今年42歳です。
c マイルストーンをはじめる前は、どんな仕事をしてたんですか?
マ もともとはアメリカで写真専攻の大学を卒業しまして、むこうの新聞社でちょっと働いたり、報道写真を撮ってました。
人を撮るのが好きなんです。報道写真って人が絶対に写ってるじゃないですか。
マイルストーンのカタログは第4冊目になるんですけど、その写真も全部自分で撮ってるんです。
ヘッドランプは頭に付けるもので、その人が何かしてるってところを撮るのがすごい好きなんです。
c もともとフォトグラファーだったから、ヘッドランプが発する光というものにもこだわりがあったんですかね?
マ まぁ、それもあったと思いますね。
MS‐A4
『MS-A2』のアップグレード版、ハイパワーLED+サブLED(白色)を搭載した多機能型スタンダードモデル。
c マイルストーンのアイテム1機種1カラーの理由は?
マ 操作性もできるだけシンプルにしてますし、カラーとかそういったところも、できるだけシンプルで行こうと。
1機種1カラーっていうシンプルな方が、取り扱ってくれるお店も消費者も分かりすいんじゃないかなと思って。
c シンプルの捉え方って難しいですよね?
マ そうなんですよ。海外メーカーは1つのスイッチに色んな機能を入れたがる。1つのボタンで赤く光らせたい、点滅もさせたい、明るさの調整もさせてあげたいとか。これもシンプルという考え方。
でも、いざというときに使えないと思うんですよね。
c しょっちゅう使うものじゃないから、いざというとき使い方を忘れちゃう?
マ そうですね。だから僕は逆の発想で、このスイッチボタンはこの操作しかできませんとか、そういう方向でシンプルに作ってます。
海外メーカーの製品はスイッチが1つなのに、マイルストーンの製品はスイッチが2つあったりする。1つのスイッチはセンサー専用で、もう1つはメインのオンオフって感じ。そういう風にスイッチを独立させて、操作性をシンプルにしてるんです。
c 明るさの調節は?
マ オンの状態でスイッチを長押しすれば、明るさを絞ったり上げたりすることが100%から10%のあいだで無段階調整できます。このディミングっていう機能は結構重宝されますね。
まだまだ発展途上のメーカーなので、ダメなところもいっぱいありますし、改良しないといけないのもある。だからより良い製品にしようと、常にアップデートを考えながらやってます。「ディミングメモリー」っていう機能を付けたのも、そのアップデートの一例です。
ディミングによって明るさ調節しますよね。100から10%までで自分の好きなところ、例えば50%で止める。それで使い終わったら消すじゃないですか。以前の製品は次に使うとき、また100%から点灯したんですけど、「ディミングメモリー」機能を付けたモデルは絞った明るさ、50%なら50%を覚えてるんですよ。
アップデートを常に考えるヘッドランプ・ランタンブランド「マイルストーン」。
今後の構想は・・・
電球色の灯りがアイコンのヘッドランプブランド「マイルストーン」に聞く。その3へと続く。
マイルストーン
大阪市阿倍野区天王寺町北2丁目4番7号
電話 06-6719-2281
メール info@milestone81.com
ホームページ http://milestone81.com
MS‐B5
『MS-B2』のアップグレード版、本格派のハイエンド・センサーモデル。
手をかざすだけでON/OFF可能。
メモリー機能搭載で任意の明るさを記憶できる。
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。