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「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座 その4

コールマンの歴史が100年以上というのにも驚きですが、その創業時からマントルが変わらず使われているってところも驚愕!

そんなマントルの装着方法が【入門編なのにマニアックすぎる! 「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座 その3】でした。

そして本来、順を追っていくならこのまま着火といきたいんですが、その前にマントル同様、変わらぬことのお話を今回はしたいと思いますよ。

マントルの形状大きさ、素材は多少の変化はありますが、ほぼほぼ100年以上変わらずランタンのシステムに組み込まれているのは、製品が完成されている証です。

言っちゃあ、マントルは巾着袋。このシンプルさが肝だったのです。

人間が劇的な進化を遂げて、有袋類にでもならない限り、巾着袋はこれから先、きっと100年後も生活の中で使われていると思いますが、化石燃料を使うランタンにはマントルも変わらず装着されているでしょう。

ガソリンランタンの構造をおさらい

マントル同様、シンプルな機構で構成されているのが、「コールマン」ガソリンランタン。より明るく灯すために絶え間ない開発は続いていることでしょうが、おおまかなメカニズムは100年前、すでに構築されていたのです。

前回せっかく組み上がったランタンですが説明のため、もう一度バラしちゃいましょう。

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ベンチレーターのトップについている固定ネジを指で緩めます。

着火後は最も熱くなっている箇所ですから、もしマネをするなら、完全に冷めている状態でバラしてくださいね。

固定ネジも熱で膨張するから、ぬるくなってるくらいでも硬くて指では緩められません。気長に、完全に冷えてからお願いしますね。

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ベンチレーターが外せたら、ガラスグローブを抜き取ります。

ガラスグローブ耐熱性なので熱には大変強いですが、衝撃にはとても脆いです。とくに装着していないときは上からの抑えがないので横揺れしやすく壊れやすい状態。一時的に置く場所であっても注意を払ってください。

そしてヒートシールドと呼ばれる遮熱板を外します。

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そこに隠れていたのがレギュレーターのジョイント部。

工具で外すのですが、真鍮製ですのでとてもデリケートです。

しかもコールマンランタンはMADE IN USAですから、ナットはインチ仕様。

ですから専用工具を使ってくださいね。

フレームナットをゆるめると、Uクリップが外せ、バルブと一体になったジェネレーターを抜き取ることができるのです。

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恐ろしいことに、これは入門編ですよ。まったくもってマニアックすぎますけど(笑)。

ここで取り出したバルブと一体になったジェネレーターの動きを勉強します。

このバルブを開け閉めすることで、ジェネレーターの中に入っているニードル、つまり針ですね、それが上下に動くのです。

バルブを開けることによってニードルが下がり、ジェネレーターの先にわずかな隙間ができたところから燃料が噴出される。

バルブを閉じることによってニードルが上がり、ジェネレーターの隙間が閉ざされ、燃料の噴出も止まる。

そもそも燃料の噴出を止めるだけの役割だったら、ニードル状にする必要はないのですが、そうするには訳があるのです。

ジェネレーターは気化したガソリンが通る管。ガソリンは気化しやすい分、乾きやすいのです。

そのガソリンが管の中で乾いて固まってしまわぬよう、掃除をしてくれているのがニードルです。

この仕組みも、ずっと変わらず踏襲しています。

実にシンプルなシステムですが、このニードルは細く繊細。

しばらくランタンを使わないと残留ガソリンが乾いてニードルとジェネレーターを固着させてしまい、バルブの開け閉めができなくなったりします。

バルブは動くけど燃えが悪くなっている場合は、まっ先にポンピングを疑うべきですが、その次に考えられるのがジェネレーターの詰まり。

ニードルはジェネレーターの管の中を掃除してくれていますが、専用燃料でない場合は不純物が多く、ニードルによる清掃では追いつかなくなるのです。

そうなるとジェネレーターの分解清掃、もしくは潔く交換となるのです。

ちなみにコールマン ジャパン山村 聡さんは、1984年に買ったランタンのジェネレーターメンテナンスは一切していないそう。それも専用燃料であるエコクリーンを使い続けているからなんだそうです。

レギュラーガソリンやハイオクガソリンにはクルマのエンジンにとって有益な添加物が含まれています。

ホワイトガソリンにはそういった添加物が含まれていないので、燃えたときにススが出にくくランタン用に適しているのです。

そしてホワイトガソリンよりコールマンランタンに適した燃料が、エコクリーンというわけなのです。

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専用のエコクリーンを使用していたとしても、しばらく使わないのならニードルを固着させないためにも、燃料は抜いておくのが基本中の基本です。

100年変わらぬランタンのシステムですが、実は変わっているところもあるんですが

その話は【入門編なのにマニアックすぎる! 「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座 その5】にて。

※「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座の記事はこちら
「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座その1
「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座その2
「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座その3
「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座その4
「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座その5
「コールマン」ガソリンランタンメンテナンス講座その6

 

photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。


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