大人数でコーヒーを楽しめるマキネッタ探し
キャンプへ持っていくからって、アウトドア用にこだわらなくてもいい。アウトドアコーヒー潭訪vol.3<転換期>で登場したマキネッタをキャンプだけでなく、家でも頻繁に使ってます。夫婦二人にジャストサイズ。ところが2人以上のコーヒーを淹れるとなると、少々事情が変わってきます。
2人用マキネッタは、水の量がもともと少量だからすぐに湧く。つまりコーヒーにありつけるのが早い。
これが4人になると、2回湧かすことになります。最初のコーヒーはやや冷めてしまうので、4人同時に飲みはじめるのは不可能。
でも出し切ったコーヒー豆を捨てて、また詰めてと、お湯を沸かして、と2度手順を踏むとなると、億劫と言えばその通り。
そんなとき登場するのが、ベルマン・エスプレッソ&カプチーノ・メーカーです。この商品との出会いは偶然でした。
キャンプで濃いめの美味しいコーヒーを飲みたい。その欲望をマキネッタが叶えてくれた矢先、新たなる発展があるキャンプロケで待っていたのです。
撮影にはカメラマン、ライター、担当編集がいて最小単位でも3名。これがキャンプロケになるとモデルも加わったりして、大所帯のつかの間の休息に、小さな2人用マキネッタで、ちまちまとコーヒーを淹れている場合ではありません。
そんな時に登場しがちなだったのが美味しくないコーヒーメーカーの代表格、パーコレーター。個人的には、もう25年以上前に完全決別したはずですが、仕方なく使う場合もありました。
仕方ないでは気がすまない。そこで「電気のない野外でも簡単に、美味しいコーヒーが淹れられ、しかも大勢に対応するコーヒーメーカーはないものか」と調べはじめたのです。
衝撃だったベルマン・エスプレッソ&カプチーノ・メーカーとの出会い
まだインターネットで検索する時代ではなかったので、情報量は限られています。まずは手元にある雑誌をペラペラめくりました。

コーヒーを淹れたあと、ポット内の圧力蒸気を利用してミルクを温め、フワフワに泡立てることも可能なのです。
そして見つけたのがベルマン・エスプレッソ&カプチーノ・メーカーだったのです。
あろうことか自分が制作していた雑誌の通販ページに、制作サイドの誰ひとりとして触ったことのないアイテムが、まるで編集部認定品であるかのように掲載されていたのです。
まあ当時の商業誌には、多々あることでした。
ベークライトのハンドルは熱に強く、焚き火の中でも燃えにくい。
最大9人分のエスプレッソと、スチームでミルクフォームも作れるとある。
「しかして、それは本当にいいものだろうか」と訝しみながらも、自ら携わる雑誌の通販部へとオーダーの電話を掛け、手に入れたのでした。

ミルクフォームがたっぷり入ったカプチーノを淹れられるベルマン・エスプレッソ&カプチーノ・メーカーは家でも大活躍。しかし絵心がないのは残念…。
photo:ULALA
text:アマキン
【PROFILE/アマキン】
本業はクリエイター。アウトドアアクティビティ、DIY、クッキングを得意とすると豪語しながら、すべてはプロフェッショナルには遠く及ばない「素人にしては、まあ上手だな」程度のレベル。